ロードバイクの選び方 その2 使い方を考える。

2、使い方を考える

サイズがあってさえいればあとは基本的になんでも快適に乗っていただけるのですが、次に使い方を考えていただくことをご提案したいと思います。
使い方というのは、例えば、

1、通勤、通学
2、街乗りなど健康増進のため
3、ロードレース中心にイベント参加
4、トライアスロン出場
5、ヒルクライムレース中心にイベント参加
6、ブルペ等、ロングライド
7、床の間に飾る

などです。

では項目ごとに検討していきまっしょい。

 
1、通勤、通学

通勤、通学に求めるものは信頼性、耐久性とコストパフォーマンスではないでしょうか。

ですので各メーカーのトップグレードのフレームはプロがレースで勝つ為に強度を維持しつつ計量化していて、そのために高価になっていますので必要ないかと思います。

ですが、グレードが上がるほどに軽くなりますので信号が多く、止まって走るを繰り返すような道でしたら、軽いほうが加速がよくなりますので楽に走れます。

カーボン、アルミ、鉄(クロモリ)など、素材が様々ありますが、予算に余裕があればカーボンフレームが一般的に軽く、振動吸収性が高くおすすめです。軽さの序列はもちろん例外はありますが、カーボン、アルミ、クロモリの順となります。

耐久性重視なら金属フレームがいいでしょう。不意の転倒などによる衝撃によってフレームが破損した場合の壊れ方がカーボンと金属のフレームでは異なります。カーボンの場合は割れます。金属の場合はへこみます。

厄介なのがまれに起こるカーボンの見た目上判断できないフレームの強度の低下です。カーボンフレームはカーボン繊維を編んで生地にしてその生地を何層にも重ねて成型してチューブにします。衝撃が加わった場合にその生地と生地の間に隙間が出来てしまうことがあり、設計どおりの強度がでなくなり、割れやすくなっているのですが、見た目上は塗装もきれいでぶつけたかどうかわからなくなることがあります。広範囲にわたってこの隙間があった場合は押すとぺこぺことへこむので分かるのですが、小さな範囲ではまったく判断ができません。

金属フレームの場合はこのようなことが起こりません。衝撃の強さに応じてへこんだり、小さくヒビが入ってから破断することが多く、急に割れたりすることは少ないです。

ホイールも軽いほうがより加速しやすくなります。日常の足として使うわけですからホイールの補修代も安いほうが良いでしょう。カーボンリムは修理費が高価なのでアルミリムのものにしましょう。タイヤは価格とグリップ性能のバランスのいいものがいいでしょう。レース用トップグレードタイヤよりもミドルグレードのものの方がグリップ力は劣りますが耐久性で勝りますので通勤通学向けです。コストよりもグリップ力を取るのであればトップグレードのものでもいいかと思います。

コンポーネント(ブレーキ、シフト、レバーやクランクなどのことです。)やパーツ類(サドル、ハンドル、ステムなど)も基本的に軽いもののほうがよいですが、コストパフォーマンスの面から考えてミドルグレード程度のものがベストでしょう。コンポのグレードはシマノだったらアルテグラか105、カンパニョーロならケンタウル、コーラスなどがコストパフォーマンスに優れ、おすすめです。電車賃、ガソリン代等まで意識した上で自転車で通勤、通学したいという方でしたらティアグラやソラ、ヴェローチェやゼノンでもよいかと思います。

パーツ類は使い勝手の良いものを選んでください。サドルはお尻に合うものを。ステムは乗車姿勢に合わせたものを。ハンドルは肩幅にあわせる以外は基本的にお好みで。個人的には上部がフラットになっているものが手がおきやすくラクチンで好きです。基本的には使い比べていただかないと何が良いのか分からないかとは思いますので、初めてロードバイク乗る方はまずは安価なものをおすすめします。

えーと、それでですね、原沢が考える通勤ベストバイクは!

バラ完(バラ完とはなにかはこちらへ。)の場合。

フレーム:ウィリエール ラ・トリエスティーナ ホワイトカラー
ホイール:カンパニョーロ VENTO(ベント)
コンポーネント:カンパニョーロ ヴェローチェ シルバー
パーツ類:DEDA(デダ)とセライタリアあたり

で、気になる御予算はだいたい250,000円くらいです。

おっとクーポン券を忘れておりました。フレームセット120,000円に本体価格の15%分(ブランドによって異なります。)17,143円分のお値引きがありますので、233,000円くらいでできあがります。

イタリアンブランドウィリエールのアルミフレームにイタリアンブランドのホイール、コンポーネント、パーツをアッセンブルしたイタリアなバイクです。通勤に耐える強度もバッチリ。カラーリングもホワイトにシルバーパーツが輝くオッシャレーな一台です。

完成車の場合。

キャノンデール CAAD10 105
ホイールがもう少しいいものに替えたい感じではありますが、コンポーネントはシマノ105とレースにも出れる一台かと思います。アルミフレームながら軽量です。BB30のクランクがついてくるあたりがすごいですね。アメリカ好きな方はぜひ。それと、アメリカンブランドのフレームは体重重めの方でも大丈夫に設計してある場合が多いです。

 

 
2、街乗りなど健康増進のため

基本的に向いているバイクは「1、通勤、通学」と変わりません。

バイク選びと離れますが、健康増進のために心拍計つきのサイクルコンピューターを取り付けることをおすすめします。

ダイエットに自転車はおすすめです。時間がない方も自転車で通勤すれば、通勤時間で健康維持ができます。都心の通勤時間1時間程度、距離にして25キロ以内程度であれば自転車通勤も続けられるかと思います。ジョギングやウォーキングよりもヒザを痛めずに運動できますし、運動の強度もコントロールしやすいです。
 
強すぎず楽すぎない脂肪が燃焼しやすい運動のきつさをたもって運動することが効率の良い減量につながります。この運動のきつさを客観的に計測するために心拍計が必要になります。

なお、体重80キロ以上の方はアメリカンバイクのミドルグレード以下をおすすめいたします。かつホイールもスポークの多いもの、あるいは手組ホイール(メーカーがホイールの状態で販売しているものを「完組ホイール」、リム、ハブ、スポークを別途選んでショップで、もしくは個人で組み付けるものを「手組ホイール」と呼んだりします。)がいいかと思います。
 

3、ロードレース中心にイベント参加

ロードバイクは本来レースで勝つための自転車です。車でたとえればF1カーです。ですので、近所にお買い物とか、大量の荷物を運んだりする自転車ではないわけです。ほとんどのメーカーはこのレースに勝つという目的の為にロードバイクやパーツの最新機種を開発、設計しています。ですのでご予算が許す限り最新のトップグレードにしていただいたほうがよりレースに勝つ為には有利です。

ですがレースに落車(転倒事故)はつきものです。競技用になればなるほどにフレームは通常ライダーが乗っている状態以外のダメージに弱くなりますので、基本的にカーボンフレームは大きな落車のあとは使用しないのが普通です。落車して再度購入することを考え、スポンサー(ご自身の場合がほとんどでしょう)の予算に合わせて選んでください。

スポンサーに予算があんまりない方でもタイヤをトップグレードのものにしていただくことを強くおすすめいたします。繰り返しですがグリップ力が違いますので、コーナーリングの安定感が違います。

原沢が考える今買えるロードレースおすすめバイクは!

フレーム:LOOK(ルック) 695
ホイール:カンパニョーロ シャマル ウルトラ2(ボーラ 1)
コンポーネント:カンパニョーロ スーパーレコード(レコード)
パーツ類:3T(スリーティー)とセライタリアあたり 
 
ご予算は100万円くらいです。ボーラ1にするとこちらよりも高く、レコードにすれば7、8万おさえられます。ちなみにフレームセット524,790円に74,970円分のクーポン券がついてきます。練習用ホイールがついてきちゃう感じですね。コンポーネントは電動デュラエース、通常のデュラエースでもいいかと思います。スーパーレコードと電動デュラエースが、レコードと通常のデュラエースが同じくらいの価格となります。

 
4、トライアスロン出場

トライアスロンバイクに求められるものはロードバイクと少し異なります。

トライアスロンはその名の通り3種目をこなさなければいけないため、ロードバイクで言われるような足の筋肉全体を使うためのポジション(バイクに対しての体の位置)と異なり、他の2種目で使う筋肉を温存しつつ、効率よく走らなければいけないそうです。

また出場するレースによってルールが若干異なりますが、ロードレースでは当たり前のドラフティング(他の選手を風除けにすること)が禁止になっているレースが少なからずあるため、普通のロードバイクよりも空気抵抗の少ないものを選ぶ重要性が高いです。

バイクの形状的な違いは空気抵抗をより受けない為のフレームデザインかつ、前傾のよりきつい空気抵抗の少ない姿勢をとることができるポジションにできるようになっています。具体的にはシートチューブが立ち上がり気味になっていて、たとえばキャノンデールの場合はロードレース用モデルのスーパーシックスとトライアスロン&TT(タイムトライアルの略です。一定の距離をどれだけ速く走ることが出来るかを競うものです。)用のスライスで比較した場合に、同じ54のフレームサイズでは、

スーパーシックスの水平換算トップチューブ長54.5、シートチューブアングル73.5
スライスの水平換算トップチューブ長53.5、シートチューブアングル71.5

となっていて、トップチューブが短めに設定しているのは、ドロップハンドルではなくブルホーンバーとDHバー(ダウンヒルバーの略です。下で説明いたします。)を取り付けたときにポジションが出るようにしているからでしょう。

ブルホーンバー、DHバーというのは、
シマノプロ ミサイル.jpg
こんなのものことです。これは、ブルホーンとDHバーが一体になったより上級者向けのモデルです。大抵のモデルはドロップハンドルよりも手を置く部分が遠くなります。

ロードレースを目的としてロードバイクを選ぶのと同様に、トライアスロン用を選ぶ場合でも、ご予算が許す限り最新のトップグレードにしていただいたほうがよりレースに勝つ為には有利です。

原沢が考える今買えるトライアスロンおすすめバイクは!

フレーム:cervelo(サーベロ) P4
ホイール:ZIPP(ジップ)スーパー9(SUB9)(後輪)&1080(前輪)
コンポーネント:シマノ 電動デュラエース
パーツ類:プロファイルデザインとフィジークあたり 

ご予算は150万くらいでしょうか。おっそろしい世界ですね。機材だけはツールドフランスに出場できそうな組み合わせになります。おことわり忘れておりましたがここで書いたのはあくまで勝つためにおすすめのモデルであって、とりあえず出場したいというのであれば、1、通勤、通学でおすすめしたバイクに2万円程度のDHバーを取り付けるだけでも十分参加可能です。これでしたらご予算は20万から25万くらいでも購入できます。

 
5、ヒルクライムレース中心にイベント参加

こちらは基本的には、3、ロードレース中心にイベント参加でおすすめしたものとおすすめするものは変わりませんが、ご予算をより軽量なパーツに使っていただくことをおすすめいたします。

また、のぼりでは常に加速させ続けなければいけないわけですので、クランクやホイール、プーリーなどの回転部分はベアリングの抵抗が少ないものがおすすめです。

こういったパーツは完成車で販売しているものに最初から組み込まれていることはまずありませんので、購入方法としてはバラ完がおすすめです。一つ一つを軽さにこだわり、予算と比べて重量の軽いものを選んでいただくのがいいと思います。

ペダルはLOOKかスピードプレイが軽いのでおすすめです。
 
ホイールはカーボンリムの軽量な完組ホイールやチューブラーリムで手組みするのもいいかと思います。タイヤはパンクが心配ですがヴェロフレックスの「レコード」やヴィットリアの「ウルトラスピード」、コンチネンタルの「スーパーソニック」、ミシュランの「プロ3ライト」、パナレーサーの「レースタイプL」、マキシスの「モンヴァントゥ」、チューブラならTUFOの「エリートジェット」やヴィットリアの「クロノ」などが軽くていいかと思います。
 
フレームもご予算が許すかぎり軽くて剛性の高いものがよいです。
 
クランクセットもスペシャルなものが軽くてよいでしょう。THMのカルビクラクランクやイーストンのEC90、ZIPPのクランクやストロングライトのXウイングなども軽くてよいですね。丁数は脚力と相談ですがコンパクトクランクを使用するのが主流のようです。乗鞍のヒルクライムレースなどではインナーギアのみの仕様にする方もいるようです。
 
コンポは電動デュラエースもしくはアルテグラにして、サテライトスイッチを導入しヒルクライム時に持つことが多いドロップハンドルの上の部分で変速ができるようにしておくといいでしょう。
 
今までオススメにしたものの価格が高いものをすべて集めてパーツから組み立てる(バラ完する)と100万円くらいでしょうか。価格に余裕がないときはホイールとタイヤに集中することをオススメします。
 
 
6、ブルペ等、ロングライド
 
とにかく長距離を走ることが目的ですから実用車に近い感覚で選んでください。丈夫でしっかりしたものがいいかと思います。
 
タイヤはコスト面で問題がなければ一番高いレース用のものがグリップ力が高く安全に走行できますが、その反面レース向けタイヤはブレーキをロックさせてしまった場合に磨り減るのが早く、小さな石などが刺さりやすいです。
 
グレードの低い練習用タイヤはグリップ力が弱くスリップしやすいですが、その反面磨り減りにくく長寿命でコストパフォーマンスに優れています。表面が硬いのでごみがくっつきにくくパンクのリスクも少ないです。ロングライドやブルベにおいてはその両方の性能が必要ですのでミドルグレードのものが向いているのではないでしょうか。
 
ホイールは補修可能なものがいいでしょう。最近は「完組ホイール」(メーカーがリム、ハブ、スポークを専用設計でホイールとして組み立てているもの)が主流ですが、ロングライド・ブルベでしたらむしろリム、ハブ、スポークをお店で選んで組み付けする、「手組ホイール」がスポークの入手がしやすく修理も容易ですのでおすすめです。お店で組んでもらう際にスポークの長さを聞いておき余分に買っておくのがいいでしょう。
 
完組ホイールはスポーク、ニップルともに専用品が多くメーカーに純正品を取り寄せる必要があり時間がかかりますので、あらかじめ買っておいてもいいかもしれません。完組ホイールの中にはメーカーや代理店でしか修理のできない物もあるので注意が必要です。

フレームはクロモリフレームが原澤はおすすめです。カーボンフレームほど割れたりしませんし壊れるときも割れるのではなく曲がる感じですので安全かと思います。
とは言うもののやはりカーボンフレームの方が軽くて楽ですのでカーボンでもいいかもですが、その場合はロングライド向けのものの方が乗り心地もソフトでいいかと思います。
 
 
7、床の間に飾る
 
とにかくデザインが気に入ったものを選んでください。本当の競技のための自転車の美しさを堪能するもよしですし、カラーにこだわるのもOKです。完全なレプリカバイクを作成するのも面白そうですし、まあ気に入ってさえいれば何でもありです。こういった楽しみも原澤は自転車の楽しみの一つだと思います。
 
 
まとめ。
 
 
乗るのであればまずサイズありきですので、まずはワイズロード店頭へおいでください。正しい快適に乗っていただけるサイズをご案内いたします。またそれを知った上で、このサイズの方がかっこよく見えるのでコレください!もアリだと思います。
 
長文ご拝読ありがとうございましたー。
 
ちなみにサイズ選びのウンチクはこちら
text:n.harasawa
 

 


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