ヘッドパーツの選び方
by: 村松 陽太郎

ヘッドパーツの種類についてご案内いたします。

 汎用性のあるヘッドパーツは、フォークによって大まかに2種類あります。

1、スレッドフォーク用

2、アヘッドフォーク用(スレッドレスフォーク用)

 

この2つからさらに細かく分類されますので、順を追って説明いたします。

1、スレッドフォーク用

スレッドフォークとはなんぞやという話から書いていきますと、

 

fo-ku.jpg

 

コラムにネジが切ってあるものです。一般車(いわゆるママチャリ)がほぼ全てがコレです。

スレッドフォークに使うヘッドパーツの代表例としましては、

 

HP-7410.jpg

 

こちらです。シマノHP-7400 デュラエースグレードのヘッドパーツです。

分割されている上の画像の内側にネジがあるのがわかるかと思います。

フォーク側とヘッドパーツ側の両方にネジがないと取り付けることができません。

 

このスレッドフォーク用のものにはさらに種類があります。

コラムの太さで2種類あります。

1、スタンダードサイズ用 (1インチ、25.4ミリ直径のコラム)

2、オーバーサイズ用 (1と1/8インチ、28.6ミリ直径のコラム)

(3、むかーしマウンテンバイクで、1と1/4インチ用(フィッシャーサイズ)のものもあったらしいです。すんごい稀なのでちょっと書くだけにします。)

 

さらに1、スタンダードサイズ用で、

①、JISサイズ(ジスサイズ)

②、イタリアンサイズ(シマノではスタンダードサイズ、イングリッシュとも呼ばれています。ボトムブラケットではイングリッシュというとJIS規格のことなのでややこしいです。)

の二つが存在します。

 

具体的には何が違うのかといいますと、フォークの下玉押し圧入部の寸法が26.4mmでフレームのヘッドチューブに圧入する部分が30.2mmなのがイタリアンサイズで、フォークの下玉押し圧入部の寸法が27.0mmでフレームのヘッドチューブに圧入する部分が30.0mmなのがJISサイズになります。

 

恐ろしいことに、完成車(乗れる状態の自転車)で販売されているものの中には、

フレームはJISなのに、フォークはイタリアン。

もしくはその逆。

になっているものなどがときどきありますので片方だけを計測して判断すると危険です。例えばフォークの下玉押し部を計測して、イタリアンだと分かって、フレームもイタリアンだろうと判断すると間違っている可能性がないとは言い切れないということです。

 

「30.2mmと30.0mmなんてコンマ2ミリの差だろー。実際は使えちゃうんじゃないのー?」

 

と思う方もいるかと思いますが、30.0mmのフレームに30.2mmのヘッドパーツを組み付けをするとすんごい力が必要ですが、圧入可能な場合もあります。取り付けられちゃいます。

 

だが!しかし!

 

そのまま使用していると、ヘッドパーツに負けてフレームが割れてきたりします。

フレームが不要で走行中フレームが割れても構わなければ強引に使ってしまってしまってもいいですが、まあそんな人は滅多にいませんよね。

 

ちなみに下玉押し側のサイズが違うものの組み合せは明らかにゆるゆるかキツくて入らないのどちらかなのでまず間違えることはないと思います。

 

では下玉押しがイタリアン、フレームがJISの自転車の場合で、ヘッドパーツを交換したい場合はどうすればいいかと言いますと、

同じメーカー、同じモデルのJISとイタリアンのヘッドパーツを二つ買い、入れ替えて使う

必要があります。

というのもヘッドパーツは基本的にモデルごとにそれぞれの部品がそれぞれの部品と専用の組み合わせになっていて、メーカーが違う場合はもちろん、モデルが違うと全く使用できない場合が大多数です。もちろん寸法が全く同じであれば使用することが出来ますが、保証はもちろんありませんので自己責任での使用になります。

 トヨタだからといってプリウスにパッソのエンジンが取り付けできないようなものですね。

 

 

 

 

 

HP7410.bmp

 

 

ちょっと脱線しますが、同じスタンダードサイズ(1インチ)のフォークで、スレッドフォークとアヘッドフォークを交換することはできません。

「なんでー?アヘッドフォークのコラムにネジを切ればつかえるんでしょ?」

とお思いのあなた、無理なんですよー。コラムの直径がアヘッドフォークのほうがコンマ2ミリほど太く組み合わせて使用できません。

 

さてさて、スレッドのヘッドパーツを交換する場合の確認する必要がある規格を整理しましょう。

1、フォーク下玉押し圧入部の規格(JISかイタリアンか)

2、フレーム圧入部の規格(JISかイタリアンか)

3、全体の長さ

 

整理しましょうと書いておいてこれまでに「3、全体の長さ」について全く触れていませんでしたが、ヘッドパーツのナットまでの長さが合わないと取り替えることができません。

例えば上の図の⑦と⑧のパーツの長さが新しいパーツのほうが長いと①の部分のナットを取り付ける高さにコラムがないのでコラムのないところにナットは付けられませんので取り付けできません。逆にコラムのほうが長い場合は切る必要があります。

 

まとめ。

スレッドフォーク用ヘッドパーツには

①スタンダードサイズ用ヘッドパーツ

 ⅰイタリアンサイズ用

 ⅱJIS用

②オーバーサイズ用ヘッドパーツ

の3種類が存在します。

 

スレッドフォーク用ヘッドパーツについては以上です。

ちなみにスレッドフォークの使用されている自転車には、こういうステムが付いています。

 

 

くいる.bmp

スレッドステムと呼ばれているタイプです。いまではスポーツバイクでは少数派です。一般車だとほぼこれですね。

他にも疑問点がおありの方はワイズロード上野アサゾー店店頭にてどうぞ。

 

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では、現状スポーツバイクでは最もメジャーな

2、アヘッドフォーク用(スレッドレスフォーク用)について説明します。

アヘッドフォーク用のヘッドパーツはコラムの直径のサイズで3種類あります。

1、スタンダードサイズ用 (1インチ、25.4ミリ直径のコラム)

2、オーバーサイズ用 (1と1/8インチ、28.6ミリ直径のコラム)

3、ワンポイントファイブ用(1と1/2インチ、38.1ミリ直径のコラム)

 

では、まず1、スタンダードサイズ用から。

スレッドフォーク用と同じように、下玉押し圧入部のサイズで2種類あります。

①、JISサイズ(ジスサイズ)

②、イタリアンサイズ

です。

フォークの下玉押し圧入部の寸法が26.4mmでフレームのヘッドチューブに圧入する部分が30.2mmなのがイタリアンサイズで、フォークの下玉押し圧入部の寸法が27.0mmでフレームのヘッドチューブに圧入する部分が30.0mmなのがJISサイズになります。

スレッドフォークのスタンダードサイズの場合と同じタイプ分類です。

ですので、1インチのスレッドフォークが付いているフレームに、1インチのスレッドレス(アヘッド用)フォークを取り付けることは出来ます。

 

ではいよいよ、

2、アヘッドフォーク、オーバーサイズコラム用のヘッドパーツの分類のご説明です。

現在最もバリエーションが多いのがこちらです。

①、ワンを圧入するタイプ

②、インテグラルタイプ

の2つに大別できます。

では、まず1、ワンを圧入するタイプから。

ワンとは、

 

HP7410wann.bmp

 

上の図で⑦が「下ワン」部分になります。フレームへのワンの圧入には専用の圧入工具を使用します。こんなのです。

 

 

c-448.gif

 

こちらはHOZANのC-448という工具です。価格は21,480円で当店でも販売しています。ワンを圧入するタイプのヘッドパーツの取り付けにはこのような工具が必要になります。フレームに手でパコッとはめ込んだり取り外せたりはできません。取り外しにも工具が必要です。

 

さて、この①、ワンを圧入するタイプでは、

ⅰ、トラディショナルタイプ(ケーンクリークによる名称)「いわゆる普通のヘッドパーツ」

ⅱ、ゼロスタックタイプ

があります。

トラディショナルタイプはすぐ上の図のようなヘッドパーツのことです。上ワンと下ワンが組み付けた状態で良く見える状態になっているものです。

それに対してゼロスタックタイプは圧入されているワンはありますが、


chris king nothreadset aw06.jpg
 上の画像の(このクリスキングのヘッドパーツもいわゆる普通のヘッドパーツになります)「ここ」の部分が1ミリくらいとすごく薄く、組み付けられている状態では一見圧入されているワンがない「インテグラルタイプ(後述します)」のように見えます。ややこしいですね。インターネット上の互換性説明ページによってはインテグラルヘッドパーツの中に分類しているページも見かけます。

 

代表的なモデルとしては、

 

cane-creek-zs2.jpg

 

こちらのケーンクリークのZS2などがあります。

ゼロスタックタイプは主にマウンテンバイクで使われています。ロードバイクで使われているのは稀です。

 

それではいよいよ②、インテグラルタイプについてご紹介いたします。

こちらはロードバイクではいま最も多いタイプになります。

こちらはいわゆる普通のヘッドパーツと違い、フレームにワンを圧入しません 。

フレームに直接シールドベアリングがパコッとはまっている構造になっています。フレームからシールドベアリングは手で取れます。ベアリングがフレームに圧入されていないのが一般的です。

ベアリングの直径が従来よりも大きくなり、ワンとフレームが一体化している状態なのでワン部分がない分、構造全体として軽く、強度も高い構造となっています。

使用されるシールドベアリングの規格はロードバイクでは主に3種類あり、

ⅰ、カンパニョーロタイプ

ⅱ、ケーンクリークタイプ

ⅲ、HTタイプ

です。

それぞれがそれぞれのタイプに組み合わせて使うことができません。無理やり合わないものを使用すると、一見はまりますが、どうしてもガタが出てきてしまったり、最悪フレームを破損してしまったりします。

よく見られる代表的なサイズがその3つであるというだけで、実際にはまだまだ様々な規格があります。(TOKENからほとんどのスポーツバイク用ベアリングが販売されていましたが、今代理店が取り扱っているかどうか。)具体的にはシールドベアリングの外径やテーパー部の角度が合わなかったりすることがあります。

どの年式のどのモデルかは、メーカーに問い合わせてみないとわかりませんので、店頭にてご質問ください。古いモデルではメーカーに問い合わせてもわからない可能性もありますのでご了承ください。そんなときは現物を自転車店にお持ち込みください。どんなタイプかわかることもあります。

さらにくわしいインテグラルヘッドパーツのベアリングのタイプについてはこちらへ!! HOZANの互換性紹介ページへ飛びます。

さらに上下異径(サイズの異なる)のベアリングを採用しているロードフレームが増えています。

コラムの直径はオーバーサイズ(1と1/8インチ)で、下玉圧入部がオーバーサイズよりも大きく(1と1/4インチや1と1/2インチ)なっているということです。下側のベアリングの直径を大きくする効果としてはヘッド周辺の剛性が高くなり、ブレーキング性能が向上したり、コーナリングの操作感が向上したりします。

こちらの上下異径のフレームに対応するヘッドパーツを汎用品として単体で販売しているメーカーは少なく、当店で入手可能なのはケーンクリークくらいではないでしょうか。どなたか他にご存知の方はアサゾー店原沢までご連絡ください。あれば粗品を差し上げます。

「取り寄せできないんじゃ、一度ベアリングが壊れたらフレーム買い替えですか?」

と、ご心配のアナタ、大丈夫です。ほとんどのフレームメーカーから、純正品のヘッドパーツ、もしくはベアリングを取り寄せることができます。まずは自転車を買ったお店に相談してみてください。(取引契約がないメーカーやお店では取り寄せることができないからです。)

通信販売やオークション等で自転車を買われた方は・・・。どうでしょうね。取り寄せ対応してくれればいいんですが・・・。次回からはワイズロードでお買い求めください!

ところでインテグラルヘッドを世に広めたピナレロはここ5〜6年くらいのモデルでしたら、インテグラルヘッドパーツではあるのですが、フォーク、フレームにベアリングを圧入するタイプになっていますので、ヘッドパーツを他社製に変えることはできません。専用品となります。ジャイアントのモデルの一部でも専用のヘッドパーツを使用しています。

 

では最後、3、ワンポイントファイブ用の説明に入ります。

ロードバイクではほとんど使われていないので、お近くのマウンテンバイクショップにお尋ねください!と言いたいところですが、日本では代理店はないようですがキャニオンバイクのロードフレームなど使用されているものもあるようなのでさらっと説明します。

ワンポイントファイブ用ヘッドパーツとはその名の通り1.5インチのコラムのフォークとそれが入るフレームに取り付けができるヘッドパーツです。

余談ですが、通常のフォークをワンポイントファイブのフレームに取り付けるためのヘッドパーツというのもあります。ケーンクリークから販売されています。

またまた余談ですがワンポイントファイブフレームにワンポイントファイブフォークを取り付け、もしくはワンポイントファイブフレームにオーバーサイズフォークで、コラムの角度を(フォークの角度を)さらに1.5度増やしたり減らしたりできるようになっているヘッドパーツがあります。ケーンクリークのANGLESETシリーズです。ハンドリングの味付けを微調整できるというわけです。便利ですね。

まとめ。

アヘッドフォーク用(スレッドレスフォーク用)ヘッドパーツには以下の種類のものがあります。

1、スタンダードサイズ用ヘッドパーツ

 ⅰイタリアンサイズ用

 ⅱJIS用

2、オーバーサイズ用ヘッドパーツ

  ①ワンを圧入するタイプ

    ⅰ、トラディショナルタイプ(ケーンクリークによる名称)「いわゆる普通のヘッドパーツ」

    ⅱ、ゼロスタックタイプ

 ②インテグラルタイプ

   インテグラルタイプは専用品を含め様々なものがありますが、よくあるものの中では使用されているベアリングによって、3種類があります。

    ⅰ、カンパニョーロタイプ

    ⅱ、ケーンクリークタイプ

    ⅲ、HTタイプ

3、ワンポイントファイブ用

 

アヘッドフォーク用(スレッドレスフォーク用)ヘッドパーツについては以上です。

ちなみにアヘッドフォークの使用されている自転車には、こういうステムが付いています。

 

 

アヘッドステム.bmp

スポーツタイプの自転車は最近はほぼこれです。

他にも疑問点がおありの方はワイズロード上野アサゾー店店頭にてどうぞ。

 

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☆☆ワイズロード上野アサゾー店☆☆
東京都台東区上野3-19-4 
03-3839-7939
http://www.ysroad-asazo.com/
2012年9月より年中無休
11時から20時まで営業!
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当店は、「バラ完」と呼ばれるフレーム(骨組み)から、ホイール(車輪)や
パーツ類を組み合わせて、完成させる方法が主流となります!
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